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2011年6月 1日

発音しにくくなった気がします。

お口の中の環境が変化したためです。これは慣れなのですが、慣れる期間については個人差があります。

頬や舌のあたりを噛んでしまいます。

歯のない期間が長期に及ぶと、歯のなかったスペースに頬や舌が入り込んできます。そこに新しい歯が入ると頬や舌の筋肉がその変化に対応できずに、舌や頬を噛んでしまうことがあります。

筋肉は徐々に慣れていきますから、心配はありませんが、一度噛んでしまうと腫れてふくれるので、また噛んでしまうという悪循環が生じてしまいます。

あごの骨が少なくなってきた気がします。

歯槽骨(あごの骨)は、加齢と共にある程度吸収されていきます。インプラント周囲骨も例外ではなく、骨はある程度失われていきますが、過重負担や感染、免疫のバランスが崩れると骨吸収はさらに加速します。

インプラント周囲骨が大きく吸収してしまった場合、もしかすると同じ部位へのインプラントの再治療は不可能かもしれません。その場合は別の治療法を検討することになります。骨吸収をいかに最小限に抑えることができるかがインプラント治療の今後の課題です。

鼻から頬にかけて、感覚異常があるのですが...

上顎洞炎の可能性があります。上顎の上方には上顎洞という鼻に通じる空洞が存在します。(この上顎洞の役割は未だ解明されていません。)

歯やインプラント体の先端はこの上顎洞と接近しているため、細菌感染が起きた場合、この上顎洞にも炎症が波及してしまう可能性があります。これは天然の歯でも見られる症状です。

インプラントをして数年後にインプラント体が動揺・脱落してしまった。

多くの場合、インプラントの過重負担とインプラント周囲の感染症が原因です。

揺れているインプラント体を無理にお口の中に残しておくと、周囲の骨がさらになくなってしまいます。これは早期に取り除くべきです。インプラント体を取り除いて骨と粘膜が治るのを待ち、再び新しいインプラントを埋入するか別の治療法を選択するかを検討します。

感染に関しては、インプラントも歯と同じように歯周病にかかることがあります。病気や免疫・体調の変化で、さらに加速することもありますから、日頃のプラークコントロールは重要です。また、わずかな噛み合わせの変化が、インプラントをダメにしてしまうこともありますので、定期健診は必ず受けてください。

噛み心地が少し違うのですが...

天然歯には、歯とあごの骨の間に歯根膜というクッションがあります。それに対し、インプラントにはこのクッションがないため、噛んだときの力が骨に直接伝わるため、噛み心地に違和感を抱きます。この場合は、周りの歯とのバランスを考えながら噛み合わせの調整をします。

歯と歯ぐきの間・歯と歯の間に食べ物が詰まりやすくなった気がします。

インプラント体と元の歯の根の太さが異なることに起因します。歯と歯ぐきとの隙間が天然歯の時と全く同じ状態にならないことが関係しています。

もちろん人工歯を製作するときは詰まりにくいように様々な工夫をして設計します。食べ物が詰まらない形態というのは詰まってしまった汚れを逆に取り除きにくく、歯ブラシがしにくい形態なのです。

歯磨きのしやすい形態も考慮していますので、ある程度はブラシでうまく対処していただくことが必要ですが、わずかな修正で改善できる点もありますから主治医にご相談ください。

インプラントはどのくらいもちますか?

患者さまのお口の中の衛生管理に大きく関係しますので、お口の衛生状態が悪いとインプラントの寿命が短くなる場合もあります。

インプラントの歴史は1950年から始まり、実用化されたのは1965年からです。実例として、1965年にインプラントを行った患者が亡くなるまでの41年間問題なく機能しておりました。

つまり40年間耐えられる実績は証明されております。長持ちさせるためには、常に衛生状態を良好に保ち、担当医師や衛生士の指導に従っていただくことが大切です。補足として、インプラントの10年生存率は95~97%前後です。

手術後に注意することはありますか?

手術当日は、激しい運動、入浴(長湯しなければシャワー等は問題ありません)、飲酒も避けてください。また、感染を防ぐため、出された薬をきちんと飲んでください。うがい薬は手術翌日から使い、患部を清潔に保ってください。

自分の歯と同じように噛むことはできますか?

自分の歯と同じように考えていいと思います。自分の歯で噛める物はインプラントでも噛めます。

定期的な健診は必要ですか?

インプラントはチタンのため虫歯にはなりませんが、歯周病にはなります。
歯周病になると進行が非常に早いため、予防するために定期的にクリーニングが必要です。

手術後は歯が抜けたままですか?

ほとんどの場合、仮歯もしくは入れ歯を入れるようにしております。
手術によってはすぐ入れられない場合もあります。ご相談ください。

薬は飲まなくてもいいですか?

痛みがなくても抗生物質と痛み止めは服用してください。
感染予防と炎症を和らげる効果があります。

手術後の歯磨きはしてもいいですか?

手術した部位の歯ブラシは避けてください。縫い合わせている糸が切れたり傷口が開いたりしますので、他の部位を歯ブラシで丁寧に磨くことをおすすめします。汚れると感染の原因になるからです。

その際、歯磨き粉は使わないようにしてください。また、歯磨きの後の「ぶくぶくうがい」もしないようにしましょう。どうしても、という方は軽くゆすいでツバを吐く程度でお願いします。

手術後のお風呂は大丈夫ですか?

できれば軽いシャワー程度にしてください。体が温まると血流が盛んになり痛みが出たり、出血の原因になります。

手術後の食事は大丈夫ですか?

ほとんどの場合、術後3~4時間ぐらいで麻酔が切れます。しびれが切れれば食事をしても大丈夫です。ただ、できるだけ手術をしてない箇所で噛んでください。また、できれば柔らかい物を召し上がってください。栄養を摂った方が抵抗力が付きますので早く治ります。

手術後の運動は大丈夫ですか?

できるだけ運動は避けてください。体が温まると血流が盛んになり痛みが出たり、出血の原因になります。また体が疲れると抵抗力がなくなり治りも悪くなります。

手術後、腫れたりしませんか?

患者さまによっては外科的刺激が大きくなり少し腫れることもありますが、それ自体は手術に対しての当然の反応なので心配はいりません。多くの方は3~4日後に腫れがピークとなり、約1週間で完全に収まります。

他人からインプラント治療を受けたことが分かってしまいませんか?

外観からインプラントをしていることに気づかれることは、まずありません。

インプラント治療において重要な治療が、前歯の治療です。近年この問題を解決すべく、さまざまなタイプのインプラントやそのパーツが開発されてきました。

その開発の進歩のおかげで、今では食事中に外れたり、カタカタと音がしたり、会話中の発音障害などもほとんど起こりません。インプラントは自分の歯と同じように何でも噛め、食事を楽しむことができます。

インプラントが歯周病になったらどうしますか?

軽度の場合は歯周病の治療を行います。重度の場合は手術が必要となってきます。場合によっては抜かざるをえないこともあります。とはいえ、定期健診に通うことで歯周病の予防ができます。

将来、体に害はないですか?

害はないと考えていただいても、差し支えありません。ただし、チタンアレルギーの方は注意が必要です。万が一チタンアレルギーがあった場合、しばらくすると抜けてしまうからです。

食べ物で気を付けた方がよいものはありますか?

硬い物を噛むと歯が割れることがあるように、あまり硬い物はやめた方がいいと考えております。普通に食べられる物であれば問題ないと思います。


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